mataponの節約生活研究所:【食品】栄養価の高い酒粕で健康的に節約(酒かすの栄養素とは?)

酒粕(さけかす)は、安価で長期保存ができ、様々な料理に使える便利な食品です。

また、健康効果の高い栄養素が豊富に含まれており、体を温める効果があるので寒い時期に最適です。

こうした理由で冬場に買うことの多い食品なのですが、栄養素や効能については よく知りません。

そこで、この機会に酒粕についての知識をまとめておきたいと思います。


消費者としての感想

利点

酒粕の利点は以下の通りです。

・安価:種類にもよるが安価で大容量の商品もある(500gで185円など)
・用途が多彩:甘酒をはじめ様々な料理の他、美容パックなどにも利用可能
・長期保存可能:冷蔵で半年程度も持つ
・栄養価が高い:アミノ酸・ビタミン・酵母など栄養素を含む
・体が温まる:血行促進や代謝向上の効果があり、体も温まる(冬場に最適)

用途(調理法)

酒粕の主な用途は以下の通りです。

・甘酒:お湯で溶いて砂糖を加えると甘酒になる
・ペースト:酒粕を少量のお湯や日本酒で溶けば、ペースト状になる(料理に混ぜると良い)
・汁物:粕汁などの料理に使える
・焼物:そのまま焼いたり、肉や魚に塗って焼くと美味い
・その他:漬物やお菓子作りなどにも使える

応用(工夫)

酒粕は以下のような応用ができます。

・酒粕化粧水:酒粕と精製水・グリセリンを混ぜると美肌・美白効果のある化粧水が作れる
・酒粕パック:酒粕と精製水を混ぜると美肌・美白効果のあるパックが作れる

参考サイト:IN YOU竹屋

酒粕の情報

基本情報

酒粕の基本情報は以下の通りです。

・カロリー:227kcal(100g)
・適  量:50g程度
・保存方法:常温、冷蔵、冷凍
・保存期間:常温(未開封 3~6ヶ月、開封後 2週間)、冷蔵(6ヶ月程度)、冷凍(1年程度)

参考サイト:カロリーSlism薬膳DEシンプルライフ竹屋

栄養素

酒粕の主な栄養素は以下の通りです。

【三大栄養素】

・タンパク質:筋肉・骨・皮膚などを作り、エネルギー源としても働く重要な成分
・炭水化物:体のエネルギー源を生み出す主要栄養素
・脂質:体を動かすエネルギー源で 脂肪を蓄えたり、細胞膜・血液・ホルモンの材料となったりする成分

【ビタミン】

・ビタミンB1:ビタミンB群の一種で、疲労回復や神経の機能保持などの作用がある
・ビタミンB2:ビタミンB群の一種で、脂肪燃焼や新陳代謝促進など発育・美容に関わる作用がある
・ナイアシン:ビタミンB群の一種で、粘膜や皮膚を健康保持・二日酔い防止・血行促進などの作用がある
・ビタミンB6:ビタミンB群の一種で、タンパク質の分解・合成補助・皮膚や粘膜の健康維持などの作用がある
・パントテン酸:ビタミンB群の一種で、ストレス緩和・動脈硬化予防・ヘアケアなどの作用がある
・葉酸:ビタミンB群の一種で、成長促進・貧血予防・動脈硬化予防・脳機能改善などの作用がある

【ミネラル】

・ナトリウム:細胞の機能維持・神経の機能維持・筋肉の収縮・弛緩の働きを保つという作用がある
・カリウム:血圧を下げて、筋肉や心筋の活動を正常に保つ
・カルシウム:骨を太くし、健康に保つ効果がある
・マグネシウム:カルシウムと密接な関わりがあり、骨や歯の形成に必要な栄養素とされる
・リン:骨や歯を形成や、エネルギー貯蓄の作用がある
・鉄:赤血球を構成する成分で、貧血予防や疲労回復などの作用がある
・銅:貧血予防・免疫力向上・動脈硬化予防・成長促進・ヘアケアなどの作用がある
・亜鉛:味覚の機能維持・成長促進・抜毛予防・生殖機能維持・二日酔い防止などの作用がある

【その他】

・食物繊維:腸内を綺麗に保つ効果があり、便秘を防ぐ効果がある
・レジスタントプロテイン:タンパク質の一種で食物繊維に似た働きがあり、脂質の吸着して排泄する作用がある
・S-アデノシルメチニン:アミノ酸の一種で、関節症の緩和や肝機能を高める作用がある
・アルコール:酒粕には8%前後のアルコールが含まれているとされる

参考サイト:カロリーSlismIN YOU竹屋

期待できる健康効果

酒粕の健康効果は以下の通りです。

・血行促進・代謝向上(発酵酵素)
・脂質の排泄促進(食物繊維・レジスタントプロテイン)
・整腸作用(レジスタントプロテイン)
・抗うつ効果(アデノシルメチオニン)
・関節痛緩和(S-アデノシルメチニン)
・肝機能向上(S-アデノシルメチニン)
・美肌効果(アミノ酸・ペプチド・酵母)
・ガン予防(α―ハイドロオキシ酸)
・アレルギー体質改善(ペプチド)

参考サイト:IN YOU神様の食材

過剰摂取の副作用

酒粕の副作用は以下の通りです。


・酒気帯び運転に引っかかる恐れ:アルコール分が8%前後含まれているため

備考

酒粕の備考をまとめておきます。

【酒粕の予備知識】

・概要:もろみから日本酒を搾ったあとに残ったもの
・歴史:奈良時代には酒粕を指す言葉があり、湯で溶いて飲んでいたとされる
・生産:日本(酒造メーカー)

【酒粕の豆知識】

・78℃以上の熱でアルコール分は飛ばせる

参考サイト:竹屋酒粕の歴史