mataponの節約生活研究所:【食品】安価で便利なツナ缶で節約(ツナ缶の栄養素とは?)

ツナ缶は、手軽に食べられる上、様々な料理にも使える便利な食品です。

また、低血糖で かつ 高タンパクな食品なので、筋トレやダイエットにも向いています。

こうした理由で個人的に気に入っている食品なのですが、栄養素や効能については よく知りません。

そこで、この機会にツナ缶についての知識をまとめておきたいと思います。


消費者としての感想

利点

ツナ缶の利点は以下の通りです。

・比較的安価:スーパーなどで定価よりも安く販売されていることが多い(1缶あたり90~100円程度)
・用途が多彩:オカズや料理に使用できる
・長期保存可能:未開封の場合3年程度持つ
・保存食になる:いざという時の備蓄食料にできる

用途(調理法)

ツナ缶の主な用途は以下の通りです。

・そのまま:そのまま食べて、ダイエット中の栄養補助に使える
・オカズ:マヨネーズ・醤油・味噌などで味付けすれば、白米にもよく合う
・ソース:パンやおにぎりの具や、パスタソースとしても使える
・汁物:スープやカレーの具として使える
・炒物:野菜とともに炒めても美味しい
・丼物:鶏卵とも相性がよく、丼料理の具として使える
・煮物:煮物料理にもよく合う
・その他:ツナが使えるレシピは多い

応用(工夫)

ツナ缶は以下のような応用ができます。

・炊込み御飯:炊込み御飯の具としても使える
・油の再利用:ツナ缶の油は炒物用の油として使うとコクや風味が増す

ツナ缶の情報

基本情報

ツナ缶の基本情報は以下の通りです。

・カロリー:267kcal(ツナ缶100g)、71kcal(ライト水煮缶100g)
・適  量:不明(2缶という説がある)
・保存方法:冷暗所(未開封)、冷蔵(開封後)
・保存期間:未開封(3年程度)、開封後(冷蔵で2日以内)

参考サイト:ツナ缶ライト缶(カロリーSlism)ツナ缶(イートスマート)マルハニチロ

栄養素

ツナ缶の主な栄養素は以下の通りです。

【三大栄養素】

・タンパク質:筋肉・骨・皮膚などを作り、エネルギー源としても働く重要な成分
・脂質:体を動かすエネルギー源で 脂肪を蓄えたり、細胞膜・血液・ホルモンの材料となったりする成分

【アミノ酸】

・イソロイシン:必須アミノ酸の一種で、筋肉修復・疲労回復・成長促進・糖尿病予防などの作用がある
・ロイシン:必須アミノ酸の一種で、筋肉強化・肝機能向上・ストレス緩和・育毛などの作用がある
・トリプトファン:必須アミノ酸の一種で、不眠解消・鎮痛・集中力向上・記憶力向上などの作用がある
・バリン:必須アミノ酸の一種で、筋肉を強化したり疲労回復を促す作用がある
・アルギニン:アミノ酸の一種で、成長ホルモン分泌・ダイエット・免疫力向上・血流改善・美肌などの作用がある
・グリシン:アミノ酸の一種で、不眠改善・抗うつ・美肌などの作用がある
・アラニン:アミノ酸の一種で、肝機能改善・スキンケア・長期運動を支えるなどの作用がある
・プロリン:アミノ酸の一種で、関節痛改善・美肌・脂肪燃焼などの作用がある(コラーゲンの構成成分)

【ビタミン】

・ビタミンA:視機能改善・粘膜や皮膚の健康保持・動脈硬化予防・ガン予防などの作用がある
・ビタミンD:脂溶性のビタミンで、カルシウムの吸収を高め骨への沈着を助ける作用がある
・ビタミンE:コレステロールを減らし、血行を良くする
・ビタミンK:血液凝固(止血促進)・骨の健康保持という作用がある
・ビタミンB1:ビタミンB群の一種で、疲労回復や神経の機能保持などの作用がある
・ビタミンB2:ビタミンB群の一種で、脂肪燃焼や新陳代謝促進など発育・美容に関わる作用がある
・ナイアシン:ビタミンB群の一種で、粘膜や皮膚を健康保持・二日酔い防止・血行促進などの作用がある
・ビタミンB6:ビタミンB群の一種で、タンパク質の分解・合成補助・皮膚や粘膜の健康維持などの作用がある
・ビタミンB12:ビタミンB群の一種で、貧血予防・神経の機能保持・睡眠促進などの作用がある
・パントテン酸:ビタミンB群の一種で、ストレス緩和・動脈硬化予防・ヘアケアなどの作用がある
・葉酸:ビタミンB群の一種で、成長促進・貧血予防・動脈硬化予防・脳機能改善などの作用がある

【ミネラル】

・ナトリウム:細胞の機能維持・神経の機能維持・筋肉の収縮・弛緩の働きを保つという作用がある
・カリウム:血圧を下げて、筋肉や心筋の活動を正常に保つ
・カルシウム:骨を太くし、健康に保つ効果がある
・マグネシウム:カルシウムと密接な関わりがあり、骨や歯の形成に必要な栄養素とされる
・リン:骨や歯を形成や、エネルギー貯蓄の作用がある
・鉄:赤血球を構成する成分で、貧血予防や疲労回復などの作用がある
・銅:貧血予防・免疫力向上・動脈硬化予防・成長促進・ヘアケアなどの作用がある
・亜鉛:味覚の機能維持・成長促進・抜毛予防・生殖機能維持・二日酔い防止などの作用がある
・マンガン:骨や皮膚の形成・神経の機能維持・肉体の酸化防止・代謝機能維持などの作用がある

【その他】

・EPA:青魚に豊富に含まれる必須脂肪酸で、血栓を作らせない成分が多く含まれている
・DHA:青魚に多く含まれている多価不飽和脂肪酸で、脳や神経組織の機能を高める作用がある
・イノシン酸:全身の細胞を活性化させる作用があり、若返りに効果がある(旨み成分)

参考サイト:ツナ缶ライト缶(カロリーSlism)ツナ缶(イートスマート)

期待できる健康効果

ツナ缶の健康効果は以下の通りです。

・筋肉の組成促進(タンパク質)
・美肌効果(タンパク質・ビタミンE)

過剰摂取の副作用

ツナ缶の副作用は以下の通りです。

・痛風の危険性:プリン体が豊富に含まれているため、過剰摂取し続けると痛風になることも
・水銀中毒:メバチマグロ(ホワイトツナ)は水銀濃度が高く、過剰摂取で水銀中毒になる危険性がある
・妊婦・子供は摂取量に注意:マグロに含まれるメチル水銀は胎児や子供に与える悪影響が強いとも

参考サイト:食品のプリン体含有量魚介類・鯨類の水銀についてのQ&A

備考

ツナ缶の備考をまとめておきます。

【ツナ缶の予備知識】

・概要:ツナを水煮・油漬けにして金属缶に詰めて密封し、加熱・殺菌したもの
・製法:原料 → 生切 → 洗浄 → 蒸煮 → 放冷 → 小骨除去 → 肉詰・注液・密閉 → 水洗・殺菌 → 検査 → 製品
・歴史:1929年に静岡県の水産試験場が開発した製品が、日本のマグロ油漬け缶詰の最初の成功例とされる
・生産:日本国内の缶詰工場ほか

【ツナ缶の豆知識】

・EPA・DHAは少なめ
・ツナ缶の油にはEPA・DHAなどの健康効果の高い成分が溶け出しているとされる
・ツナ缶の原料はビンナガマグロ(ホワイトツナ)、メバチマグロ・キハダマグロ・カツオ(ライトツナ)など
・形状にはソリッド(身が塊)・チャンク(身が大きくほぐれている)・フレーク(身が細かくほぐれている)がある
・製造後半年以上経過した製品は新品より美味しいと言われている
・「シーチキン」は、はごろもフーズの商標

参考サイト:シーチキン(wikipedia)まぐろ類缶詰かんづめハンドブック