mataponの節約生活研究所:【食品】安価で栄養価の高い かつお節で健康的に節約(鰹節の栄養素とは?)

鰹節(かつおぶし)は日本人にとって身近な食品であり、薬味やダシなど用途も多くて便利です。

価格も安くて、血や骨を作り、脳機能を高めたり、脂肪燃焼を助けるなどの栄養素も豊富に含んでいます。

こうした理由で、個人的に購入頻度の高い食品なのですが、栄養素や効能については よく知りません。

そこで、この機会に鰹節についての知識をまとめておきたいと思います。


消費者としての感想

利点

鰹節の利点は以下の通りです。

・安価:花がつお200円程度で販売されている(業務スーパーは特に安い)
・大容量:容量や価格は様々だが、量が多くて安価なものも多い
・用途が多彩:ダシや薬味など、様々な料理に使える
・長期保存可能:未開封の場合、半年~1年程度の保存ができる
・ミネラルが豊富:カルシウム・マグネシウム・カリウム・鉄など、地や骨を作るミネラルが豊富
・脳機能向上:必須アミノ酸やEPA・DHAなどの脳機能を高める栄養が豊富
・ダイエット効果あり:ヒスチジンが脂肪燃焼を促進する

用途(調理法)

鰹節の主な用途は以下の通りです。

・薬味:冷やっこ、うどん・そば、たこ焼きなどの薬味として使える
・出汁:味噌汁や煮物料理に使うと風味が高まる
・その他:丼料理やスープ系の料理など、合うものが多い


応用(工夫)

鰹節は以下のような応用ができます。

・汁物の具:ダシや具材になる
・その他:炊き込みご飯を作る時に混ぜて炊くと風味が高まる

鰹節の情報

基本情報

鰹節の基本情報は以下の通りです。

・カロリー:36kcal(10g)
・適  量:10g程度(小パックなら3パック程度)
・保存方法:冷暗所(未開封)、密閉して冷蔵庫(開封後)
・保存期間:半年~1年(未開封)、開封後(感覚的に2~3日)
・備  考:開封後は劣化して風味が落ちていくが、冷暗所保存でも食べられる

参考サイト:カロリーSlismグラムの分かる写真館保存方法まとめ隊

栄養素

鰹節の主な栄養素は以下の通りです。

【三大栄養素】

・タンパク質:筋肉・骨・皮膚などを作り、エネルギー源としても働く重要な成分
・脂質:体を動かすエネルギー源で 脂肪を蓄えたり、細胞膜・血液・ホルモンの材料となったりする成分

【アミノ酸】

・イソロイシン:必須アミノ酸の一種で、筋肉修復・疲労回復・成長促進・糖尿病予防などの作用がある
・ロイシン:必須アミノ酸の一種で、筋肉強化・肝機能向上・ストレス緩和・育毛などの作用がある
・リジン:必須アミノ酸の一種で、疲労回復・集中力向上・肝機能向上・ヘアケアなどの作用がある
・メチオニン:必須アミノ酸の一種で、肝機能向上・アレルギー緩和・うつ病改善・ヘアケアなどの作用がある
・フェニルアラニン:必須アミノ酸の一種で、記憶力向上・鎮痛などの作用がある
・トレオニン:必須アミノ酸の一種で、脂肪肝予防・成長促進・胃炎改善・美肌などの作用がある
・トリプトファン:必須アミノ酸の一種で、不眠解消・鎮痛・集中力向上・記憶力向上などの作用がある
・バリン:必須アミノ酸の一種で、筋肉を強化したり疲労回復を促す作用がある
・ヒスチジン:必須アミノ酸の一種で、脂肪の燃焼を促す作用がある
・アルギニン:アミノ酸の一種で、成長ホルモン分泌・ダイエット・免疫力向上・血流改善・美肌などの作用がある
・アラニン:アミノ酸の一種で、肝機能改善・スキンケア・長期運動を支えるなどの作用がある
・アスパラギン酸:アミノ酸の一種で、疲労回復・体調の調整・スキンケアなどの作用がある
・グルタミン酸:アミノ酸の一種で、利尿・脳の活性化・美肌・血圧低減などの作用がある(GABAを生成)
・グリシン:アミノ酸の一種で、不眠改善・抗うつ・美肌などの作用がある
・プロリン:アミノ酸の一種で、関節痛改善・美肌・脂肪燃焼などの作用がある(コラーゲンの構成成分)
・セリン:アミノ酸の一種で、美肌・アルツハイマー予防・睡眠促進などの作用がある

【ビタミン】

・ビタミンD:脂溶性のビタミンで、カルシウムの吸収を高め骨への沈着を助ける作用がある
・ビタミンE:コレステロールを減らし、血行を良くする
・ビタミンB1:ビタミンB群の一種で、疲労回復や神経の機能保持などの作用がある
・ビタミンB2:ビタミンB群の一種で、脂肪燃焼や新陳代謝促進など発育・美容に関わる作用がある
・ナイアシン:ビタミンB群の一種で、粘膜や皮膚を健康保持・二日酔い防止・血行促進などの作用がある
・ビタミンB6:ビタミンB群の一種で、タンパク質の分解・合成補助・皮膚や粘膜の健康維持などの作用がある
・ビタミンB12:ビタミンB群の一種で、貧血予防・神経の機能保持・睡眠促進などの作用がある
・パントテン酸:ビタミンB群の一種で、ストレス緩和・動脈硬化予防・ヘアケアなどの作用がある
・葉酸:ビタミンB群の一種で、成長促進・貧血予防・動脈硬化予防・脳機能改善などの作用がある
・ビオチン:ビタミンB群の一種で、皮膚や頭髪を健康に保ち、筋肉痛を和らげるなどの作用がある

【ミネラル】

・ナトリウム:細胞の機能維持・神経の機能維持・筋肉の収縮・弛緩の働きを保つという作用がある
・カリウム:血圧を下げて、筋肉や心筋の活動を正常に保つ
・カルシウム:骨を太くし、健康に保つ効果がある
・マグネシウム:カルシウムと密接な関わりがあり、骨や歯の形成に必要な栄養素とされる
・リン:骨や歯を形成や、エネルギー貯蓄の作用がある
・鉄:赤血球を構成する成分で、貧血予防や疲労回復などの作用がある
・銅:貧血予防・免疫力向上・動脈硬化予防・成長促進・ヘアケアなどの作用がある
・亜鉛:味覚の機能維持・成長促進・抜毛予防・生殖機能維持・二日酔い防止などの作用がある
・ヨウ素:必要不可欠なミネラルで、基礎代謝向上・成長促進などの作用がある
・セレン:老化防止・ガン抑制という作用がある
・クロム:必要不可欠なミネラルで、血糖値・血圧・コレステロール値を下げる作用がある
・モリブデン:貧血予防・食道ガン予防などの作用がある

【その他】

・EPA:青魚に豊富に含まれる必須脂肪酸で、血栓を作らせない成分が多く含まれている
・DHA:青魚に多く含まれている多価不飽和脂肪酸で、脳や神経組織の機能を高める作用がある
・イノシン酸:全身の細胞を活性化させる作用があり、若返りに効果がある(旨み成分)
・ペプチド:疲労回復や集中力を高める作用がある

参考サイト:鰹節(wikipedia)カロリーSlism全国削節工業協会鰹節の栄養(カネソ22)

期待できる健康効果

鰹節の健康効果は以下の通りです。

・老化防止・若返り効果(ビタミンE・セレン・イノシン酸)
・免疫力を高める(イノシン酸)
・美肌効果(タンパク質・ビタミンD・メチオニン・イノシン酸)
・疲労回復効果(ペプチド)
・集中力アップ(ペプチド)
・リラックス効果(トリプトファン)
・ガン予防(EPA・セレン)
・血液をサラサラにする(EPA・DHA)
・脳の老化防止(EPA・DHA)
・骨の健康維持(カルシウム)

参考サイト:伏高薬剤師.com全国削節工業協会

過剰摂取の副作用

鰹節の副作用は以下の通りです。

・痛風の危険性:プリン体が豊富に含まれているため、過剰摂取し続けると痛風になることも

備考

鰹節の備考をまとめておきます。

【鰹節の予備知識】

・概要:カツオ肉を加熱して、乾燥させた保存食品
・製法:生切 → 籠立 → 煮熟 → 骨抜 → 焙乾 → 修繕 → 間歇焙乾 → 削り → カビ付け → 日乾 → 本節・亀節 → 完成
・歴史:3世紀頃には干しカツオができており、室町時代に焙乾技術によって鰹節が成立したとされる
・生産:日本

【鰹節の豆知識】

・77%がタンパク質であり、人体に必要な必須アミノ酸を多く含んでいる
・モルディブ起源説がある
・世界一硬い食品としてギネスブックに載っている

参考サイト:鰹節(wikipedia)歴史(にんべん)製法(にんべん)