消費者としての感想

利点

・安価：基本的に100円以下で販売されている（業務スーパーは特に安い）
・大容量：量が多くて安価なものが多い
・そのまま食べられる：特に料理しなくても食べられる
・用途が多彩：様々な料理に使える
・低カロリー：満腹感があり、ダイエットに適している

用途（調理法）

・冷やっこ：基本的には醤油だけでOK、ポン酢や塩でも美味しい
・味噌汁：味噌と乾燥わかめがあれば、電子レンジで簡単に調理できる
・麻婆豆腐：豆腐と麻婆豆腐の素があれば簡単に調理できる
・その他豆腐料理

応用（工夫）

・調味料を工夫：わさび醤油、ポン酢、焼肉のタレなど、冷やっこに合うものは意外と多い
・薬味を入れる：ネギ、ショウガ、鰹節、唐辛子、海苔、干しエビ、すりごまなどが合う
・カレー：カレーに入れるとボリュームが増して満腹感が出る（シチューでも可）
・豆腐丼：温かいご飯に冷やっこを乗せてかつお節とタレを掛けると あっさりしてて美味しい（タレは工夫可）

豆腐の情報

基本情報

・カロリー：木綿72kcal、絹ごし56kcal（いずれも1/3丁 100g）
・適　　量：木綿100g（1/3丁）、絹ごし140g（1/2丁）
・保存方法：冷蔵（残ったものは加熱後に水を入れて保存）
・保存期間：未開封（3日程度）、残った物（加熱後2～3日程度）

栄養素

【三大栄養素】

・大豆タンパク質：コレステロールや中性脂肪値を下げ、免疫力を高める作用がある
・脂質：大豆に含まれる脂質は、血中のコレステロールを下げる作用がある

【アミノ酸】 ※木綿のみ

・イソロイシン：必須アミノ酸の一種で、筋肉修復・疲労回復・成長促進・糖尿病予防などの作用がある
・ロイシン：必須アミノ酸の一種で、筋肉強化・肝機能向上・ストレス緩和・育毛などの作用がある
・リジン：必須アミノ酸の一種で、疲労回復・集中力向上・肝機能向上・ヘアケアなどの作用がある
・スレオニン：必須アミノ酸の一種で、脂肪肝予防・成長促進・胃炎改善・美肌などの作用がある
・トリプトファン：必須アミノ酸の一種で、不眠解消・鎮痛・集中力向上・記憶力向上などの作用がある
・バリン：必須アミノ酸の一種で、筋肉を強化したり疲労回復を促す作用がある
・ヒスチジン：必須アミノ酸の一種で、脂肪の燃焼を促す作用がある
・アルギニン：アミノ酸の一種で、成長ホルモン分泌・ダイエット・免疫力向上・血流改善・美肌などの作用がある
・グリシン：アミノ酸の一種で、不眠改善・抗うつ・美肌などの作用がある
・アラニン：アミノ酸の一種で、肝機能改善・スキンケア・長期運動を支えるなどの作用がある
・アスパラギン酸：アミノ酸の一種で、疲労回復・体調の調整・スキンケアなどの作用がある
・グルタミン酸：アミノ酸の一種で、利尿・脳の活性化・美肌・血圧低減などの作用がある（GABAを生成）
・プロリン：アミノ酸の一種で、関節痛改善・美肌・脂肪燃焼などの作用がある（コラーゲンの構成成分）
・セリン：アミノ酸の一種で、美肌・アルツハイマー予防・睡眠促進などの作用がある

【ビタミン】

・ビタミンE：コレステロールを減らし、血行を良くする
・ビタミンK：血液凝固（止血促進）・骨の健康保持という作用がある
・ビタミンB1：ビタミンB群の一種で、疲労回復や神経の機能保持などの作用がある
・ビタミンB2：ビタミンB群の一種で、脂肪燃焼や新陳代謝促進など発育・美容に関わる作用がある
・ナイアシン：ビタミンB群の一種で、粘膜や皮膚を健康保持・二日酔い防止・血行促進などの作用がある
・ビタミンB6：ビタミンB群の一種で、タンパク質の分解・合成補助・皮膚や粘膜の健康維持などの作用がある
・パントテン酸：ビタミンB群の一種で、ストレス緩和・動脈硬化予防・ヘアケアなどの作用がある
・葉酸：ビタミンB群の一種で、成長促進・貧血予防・動脈硬化予防・脳機能改善などの作用がある
・ビオチン：ビタミンB群の一種で、皮膚や頭髪を健康に保ち、筋肉痛を和らげるなどの作用がある（木綿のみ）

【ミネラル】

・ナトリウム：細胞の機能維持・神経の機能維持・筋肉の収縮・弛緩の働きを保つという作用がある
・カリウム：血圧を下げて、筋肉や心筋の活動を正常に保つ
・カルシウム：骨を太くし、健康に保つ効果がある
・マグネシウム：カルシウムと密接な関わりがあり、骨や歯の形成に必要な栄養素とされる
・リン：骨や歯を形成や、エネルギー貯蓄の作用がある
・鉄：赤血球を構成する成分で、貧血予防や疲労回復などの作用がある
・銅：貧血予防・免疫力向上・動脈硬化予防・成長促進・ヘアケアなどの作用がある
・亜鉛：味覚の機能維持・成長促進・抜毛予防・生殖機能維持・二日酔い防止などの作用がある
・マンガン：骨や皮膚の形成・神経の機能維持・肉体の酸化防止・代謝機能維持などの作用がある
・ヨウ素：必要不可欠なミネラルで、基礎代謝向上・成長促進などの作用がある（木綿のみ）
・セレン：老化防止・ガン抑制という作用がある（木綿のみ）
・クロム：必要不可欠なミネラルで、血糖値・血圧・コレステロール値を下げる作用がある（木綿のみ）
・モリブデン：貧血予防・食道ガン予防などの作用がある（木綿のみ）

【その他】

・レシチン：コレステロールを溶かし、血液をさらさらにして、血栓や動脈硬化を予防する作用がある
・イソフラボン：女性ホルモンの代替作用があり、女性ホルモンのバランスを保つ効果がある
・大豆サポニン：老化を促進させる活性酸素の働きを抑える作用などがある
・大豆ペプチド：タンパク質が分解されて作られる成分で、疲労回復やコレステロール低下などの作用がある
・オリゴ糖：大腸の中で善玉菌のエサとなり、悪玉菌の繁殖が抑え、免疫力が高める作用がある

※絹ごし、ソフトは木綿よりも栄養価が劣る

期待できる健康効果

・筋肉の組成促進（植物性タンパク質）
・血圧・コレステロールを下げて動脈硬化予防（植物性タンパク質・リノール酸）
・脂肪代謝を高め、肝臓を保護する（レシチン）
・脳機能（記憶・学習能力）を高め、ボケを防止する（レシチン・コリン）
・髪・皮膚を健康に保つ（ビタミンB群）
・目や身体の疲労回復（ビタミンB群・大豆ペプチド）
・美肌効果（ビタミンB群）
・老化防止（大豆サポニン）
・骨の健康維持（カルシウム）
・腸内の善玉菌を増やす（オリゴ糖）
・乳がん・更年期障害予防（大豆イソフラボン）
・糖尿病の治療や予防（トリプシンインヒピタ）
・免疫力向上（植物性タンパク質）

過剰摂取の副作用

・ガスが出やすくなる：豆腐のタンパク質が分解される時に発生しやすい
・貧血：豆腐の鉄分は非ヘム鉄なので、ビタミンCと動物性タンパク質を同時に摂取しないと吸収されにくい
・腎臓の負担増：タンパク質の過剰摂取は、不要物をろ過する腎機能に負担を与える
・ホルモンバランスを崩す：女性ホルモンに似たイソフラボンの作用で、生理不順になることもある

備考

【豆腐の予備知識】

・概要：豆乳(大豆の搾り汁）に凝固剤（にがり など）を加えて固めた加工食品
・製法：豆乳 → 凝固 → 崩し → 型入れ圧搾 → 型出し → カット水晒し → 包装 → 出荷（木綿豆腐）
・歴史：BC.2世紀頃に前漢（中国）の淮南王・劉安が創作したという説があり、日本には奈良時代に伝わったとされる
・備考：アジア圏では日常的に食べられている

【豆腐の豆知識】

・消化に良い食品とされる
・ソフトや絹ごしに比べ、木綿豆腐の方が栄養価が高い
・欧米では「Tofu」という単語で呼ばれる