mataponの節約生活研究所:【食品】安価で栄養価の高い納豆で節約(納豆の栄養素とは?)

納豆(なっとう)は、古くから身体に良いとされている健康食品で、平安時代には既に食べられていたとされます。

現在でも、美味しくて安くて長持ちする食品として人気があり、栄養素については様々な健康効果も唱えられています。

個人的には筋力トレーニング中に主食にしており、健康維持しつつ成果も挙げられたので自信を持ってオススメできます。

ただ、今までは詳しい栄養素や効能を知らずに食べていたので、改めて ここにまとめておきたいと思います。


消費者としての感想

利点

納豆の利点は以下の通りです。

・安価:基本的に3パック100円以下で販売されている(安い店では50円以下も)
・長期保存できる:賞味期限を超えても食べられる(2ヶ月放置しても大丈夫らしい
・健康効果が高い:栄養価が高く、健康に良い成分も豊富に含まれる

用途(調理法)

納豆の主な用途は以下の通りです。

・白米に掛けて食べる(栄養素を損なわずに食べられる)
・料理に使う

応用(工夫)

納豆は以下のような応用ができます。

・調味料を工夫:ポン酢、ワサビ、ごま油、マヨネーズ、砂糖などが合う
・薬味を入れる:ネギ、ショウガ、鰹節、唐辛子、大根おろし、梅肉、天かすなどが合う
・バター納豆ご飯:白飯にバターと醤油を加えて混ぜたものの上に納豆をかけて食べる
・卵かけ納豆ご飯:いわゆる卵かけご飯の上に納豆をかけて食べる(栄養補給に最適)

納豆の情報

基本情報

納豆の基本情報は以下の通りです。

・カロリー:100kcal(1パック 50g)
・適  量:1~2パック程度
・保存方法:冷蔵、常温(10℃以下)、冷凍(解凍時は自然解凍)
・保存期間:冷蔵(賞味期限+1週間程度)、常温(賞味期限-数日)、冷凍(1ヶ月程度)

参考サイト: 納豆ラボ保存方法まとめ隊

栄養素

納豆の主な栄養素は以下の通りです。

【三大栄養素】

・植物性タンパク質:肉体を構成する要素であり、筋肉の組成を促進させる(排毒にも効果あり)
・炭水化物:体のエネルギー源を生み出す主要栄養素
・脂質:体を動かすエネルギー源で 脂肪を蓄えたり、細胞膜・血液・ホルモンの材料となったりする成分

【アミノ酸】

・イソロイシン:必須アミノ酸の一種で、筋肉修復・疲労回復・成長促進・糖尿病予防などの作用がある
・ロイシン:必須アミノ酸の一種で、筋肉強化・肝機能向上・ストレス緩和・育毛などの作用がある
・リジン:必須アミノ酸の一種で、疲労回復・集中力向上・肝機能向上・ヘアケアなどの作用がある
・スレオニン:必須アミノ酸の一種で、脂肪肝予防・成長促進・胃炎改善・美肌などの作用がある
・トリプトファン:必須アミノ酸の一種で、不眠解消・鎮痛・集中力向上・記憶力向上などの作用がある
・バリン:必須アミノ酸の一種で、筋肉を強化したり疲労回復を促す作用がある
・ヒスチジン:必須アミノ酸の一種で、脂肪の燃焼を促す作用がある
・アルギニン:アミノ酸の一種で、成長ホルモン分泌・ダイエット・免疫力向上・血流改善・美肌などの作用がある
・グリシン:アミノ酸の一種で、不眠改善・抗うつ・美肌などの作用がある
・アラニン:アミノ酸の一種で、肝機能改善・スキンケア・長期運動を支えるなどの作用がある
・アスパラギン酸:アミノ酸の一種で、疲労回復・体調の調整・スキンケアなどの作用がある
・グルタミン酸:アミノ酸の一種で、利尿・脳の活性化・美肌・血圧低減などの作用がある(GABAを生成)
・プロリン:アミノ酸の一種で、関節痛改善・美肌・脂肪燃焼などの作用がある(コラーゲンの構成成分)
・セリン:アミノ酸の一種で、美肌・アルツハイマー予防・睡眠促進などの作用がある

【ビタミン】

・ビタミンE:コレステロールを減らし、血行を良くする
・ビタミンK:血液凝固(止血促進)・骨の健康保持という作用がある
・ビタミンB1:ビタミンB群の一種で、疲労回復や神経の機能保持などの作用がある
・ビタミンB2:ビタミンB群の一種で、脂肪燃焼や新陳代謝促進など発育・美容に関わる作用がある
・ナイアシン:ビタミンB群の一種で、粘膜や皮膚を健康保持・二日酔い防止・血行促進などの作用がある
・ビタミンB6:ビタミンB群の一種で、タンパク質の分解・合成補助・皮膚や粘膜の健康維持などの作用がある
・パントテン酸:ビタミンB群の一種で、ストレス緩和・動脈硬化予防・ヘアケアなどの作用がある
・葉酸:ビタミンB群の一種で、成長促進・貧血予防・動脈硬化予防・脳機能改善などの作用がある
・ビオチン:ビタミンB群の一種で、皮膚や頭髪を健康に保ち、筋肉痛を和らげるなどの作用がある

【ミネラル】

・カリウム:血圧を下げて、筋肉や心筋の活動を正常に保つ
・カルシウム:骨を太くし、健康に保つ効果がある
・マグネシウム:エネルギーの代謝を助け、動脈硬化を防ぐ
・リン:骨や歯を形成や、エネルギー貯蓄の作用がある
・鉄分:立ちくらみや目眩を防ぐ
・銅:貧血予防・免疫力向上・動脈硬化予防・成長促進・ヘアケアなどの作用がある
・亜鉛:味覚の機能維持・成長促進・抜毛予防・生殖機能維持・二日酔い防止などの作用があ
・セレン:老化防止・ガン抑制という作用がある
・クロム:必要不可欠なミネラルで、血糖値・血圧・コレステロール値を下げる作用がある
・モリブデン:貧血予防・食道ガン予防などの作用がある

【その他】

・食物繊維:腸内を綺麗に保つ効果があり、便秘を防ぐ効果がある
・ポリアミン:新陳代謝や老化防止に効果がある
・納豆レシチン:排毒作用がある
・大豆サポニン:老化を促進させる活性酸素の働きを抑える作用などがある
・大豆ペプチド:タンパク質が分解されて作られる成分で、疲労回復やコレステロール低下などの作用がある
・イソフラボン:女性ホルモンの代替作用があり、女性ホルモンのバランスを保つ効果がある
・ナットウキナーゼ:血栓を予防し血液をさらさらにする効果がある(免疫力向上にも効果がある)

参考サイト:納豆(wikipedia)カロリーSlismタカノフーズソレメモヤマダフーズ

期待できる健康効果

納豆の健康効果は以下の通りです。

・筋肉の組成促進(植物性タンパク質)
・髪・皮膚を健康に保つ(ビタミンB群)
・脂肪代謝を高め、肝臓を保護する(レシチン)
・脳機能(記憶・学習能力)を高め、ボケを防止する(レシチン・コリン)
・目や身体の疲労回復(ビタミンB群・大豆ペプチド)
・老化防止(ポリアミン・セレン・大豆サポニン)
・美肌効果(ポリアミン)
・排毒効果(納豆レシチン・植物性タンパク質)
・血液をサラサラにする効果(ビタミンK・ナットウキナーゼ)
・骨の健康維持(カルシウム・ビタミンK)
・貧血防止(鉄分・葉酸・モリブデン)
・乳がん・更年期障害予防(大豆イソフラボン)
・免疫力向上(植物性タンパク質・ナットウキナーゼ・納豆菌)

参考サイト:ソレメモ

過剰摂取の副作用

納豆の副作用は以下の通りです。

・ガスが出やすくなる:納豆菌の作用や他の悪玉菌が納豆のタンパク質を分解した時にガスが発生しやすい
・尿が臭くなる:納豆の排毒作用によって老廃物の排出が促されるため
・ホルモンバランスを崩す:女性ホルモンに似たイソフラボンの作用で、生理不順になることもある
・嘔吐や下痢を起こす:セレンの作用によって、脱毛・爪の変形・下痢・嘔吐・頭痛・しびれなどの副作用が出ることも
・痛風の危険性:プリン体が豊富に含まれているため、1日400gを超える量を摂取し続けると痛風になることも
・抗血栓薬の効果減:血栓を抑えるワルファリンを摂取している場合、ビタミンKの作用によって効能が減少する

参考サイト:納豆の専門ページソレメモ

備考

納豆の備考をまとめておきます。

納豆の予備知識】

・概要:大豆を納豆菌によって発酵させた日本の発酵食品
・製法:大豆 → 洗浄 → 浸漬 → 蒸煮 → 納豆菌噴霧 → 発酵容器充填 → 発酵 → 熟成 → 包装 → 出荷
・歴史:戦国時代には武将の蛋白源とされ、江戸時代に売り歩かれ、戦時中は軍用食、戦後に栄養食として普及した
・生産:日本
・備考:鶏卵・玄米などと並んで完全食品の一つに数えられる(足りない要素は鶏卵・海苔で補える)

納豆の豆知識】

・実は冷凍保存できる(解凍時は自然解凍)
・加熱しないこと(ナットウキナーゼに効果減)
・賞味期限まで放置(発酵)しておくと栄養価が高まる
・筋トレの効果上昇(豊富なタンパク質とミネラルの作用による)
・放置しているとできる白い結晶はアミノ酸(チロシン)の固まり(健康に問題なし)

参考サイト:納豆(wikipedia)納豆の歴史ソレメモ全国納豆協同組合連合会チロシン(wikipedia)